21Lessons 21世紀の人類のための21の思考
著者:ユヴァル・ノア・ハラリ
翻訳:柴田裕之
出版社:河出書房新書
サピエンス全史やホモデウスを世に送り出した
ユヴァル・ノア・ハラリの
待望の三作目になります
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ざっくり まとめ
1 人生は物語ではない
虚構や物語を活用するのは構わないが
それに踊らされてはいけない
そうなってしまっては
他を攻撃対象として扱ってしまう
2 自分自身を観察する
人間はこれから
AIやバイオテクノロジーを
活用していくことになるが
これは実は
人間の心と体をハッキングされているのと
同じである
そうなったときに大事なのが
自分を見つめることが大切
その手段が
瞑想
であり
瞑想を日常に取り入れていく
必要がある
以上が本書のざっくりまとめです
それではここから
詳しく見ていきましょう
サピエンス全史・ホモデウスでは・・・
サピエンス全史では・・・
人類は虚構
言ってしまえば
嘘に生かされてきたんだ
というショッキングな
言葉を残しています
私たちホモサピエンスが
これだけの圧倒的繁栄を遂げた理由として
嘘を信じた
これがあげられます
私たちホモサピエンスは
目で見た確かなもの以外に
目で見えない
うわさ話や
神話
宗教
会社
国家(実際で言えば地平線なんてない・目に見えない)
お金(ただの紙切れ・誰かが価値を与えた)
これらの虚構を真実と思い込むことで
繁栄を遂げてきました。
ホモデウスでは・・・
データやアルゴリズムこそが
次世代の神になる
と未来を予想してきました
過去・そして現在でも
イエス・キリスト
などの
神を信じて
神に祈って
神の言うとおりに
しようとしてきました
しかし
これからの世界は
科学技術の進展によって
神という存在を信じなくなってきました
さらに
今後はデータやアルゴリズムが神となる
つまり
身近で言うと
Googleが神となり
私たち人類はGoogleのいいなりとなり
奴隷となってしまう未来です
そんなことありえないと思うかもしれませんが
思い返してみてください
買い物をするとき
神に祈りますか
違うはずです
Googleでネットショッピングしているはずです
楽天やAmazonを利用していますよね
そして
外食の場面
神様においしい料理屋さんがどこか
尋ねますか
違いますよね
食べログなどの口コミを見て
外食先を選んでいるはずです
このように
実は
現在すでに
データやアルゴリズムが神様になりつつあるのです
そうなると
私たち人類はどうなっていくのか
ホモデウスでは
2極化すると言われています
勝ち組・負け組です
勝ち組は
データ・アルゴリズムを操作し
神様のような存在となり
ホモデウスとなります
それ以外の大多数は
自分の頭で考えることなしに
アルゴリズムの通りに動く
奴隷のような存在となってしまうのです
そして
いよいよ
本書では
このような未来にならないために
現代をどのように生き抜いていくのか
これが書かれています
人生は物語ではない
私たち人類は
先ほども述べたように
嘘を信じて生きてきた生き物です
ですので
最もらしい物語が大好きな生き物です
私たちが
生きている意味は何だろうか
私は何をするために生まれてきたのか
このような
質問に対して
それらしい物語を誰かに語ってもらいたいと
思っているのです
ですので
私たちの世界に
宗教や資本主義が大流行することができたのです
そして
これからの時代も
物語を信じていく傾向が強まっていくと考えられます
私たちは
神様の存在について
疑いだしているのにも関わらず
自分の気持ちや意思は必ず存在していて
私たちの人権は守られないといけない
と信じています
しかし
本書では
それさえも
虚構であり
生存と繁殖のための計算結果であり
意思や魂、愛など存在しないと
かなり刺激的な内容が書かれています
さらにさらに
バイオテクノロジーの発達により
私たちの体の中に
マイクロチップが埋め込まれる
世界になってくると
そのチップの方が
感情や体調に詳しくなっていき
私たちの意思は
ただの脳内の電気信号にすぎない
ということも
書かれています
今まで自分の意思は必ずある
と思っていたのに
それまでも否定されると
さらに
私たちは何のために生きているのだろう
と思いますよね
そうすると
私たちは
誰かがそれらしい物語を語ってくれるのを
待ち焦がれているのです
それを証明するように
最近のビジネス書や自己啓発書では
ストーリーを語れる人が強い
と書かれている書物が多くあります
大多数の人は
物語を求めているので
ストーリーを語れる人は
大多数の人の心をつかむことができるのです
しかし
これらの気持ちを利用して
フェイクニュースも増えていくことにも
注意しなければいけないでしょう
虚構や物語がすべて悪いかと言われれば
そうではないこともあります
虚構や物語によって
私たちは一致団結することができるのです
しかし
一方で
虚構や物語を信じたせいで
誰かが誰かを攻撃したり
戦争したりするのはおかしな話です
虚構や物語って何だったかっていうと
宗教や国家でしたよね
国籍が違うから
肌の色が違うから
宗教が違うから
戦争の理由はいつだってこうです
虚構に生きる人間だからこそ
このように虚構に踊らされるのだと思います
ですので
このような情報に
いったん距離をとって
多角的に・多面的に
物事の本質を見極める必要があります
虚構を信じすぎてはいけません
本書からの警告です
自分をみつめろ
著者はこれからの未来
AIやバイオテクノロジー
マイクロチップが発達し
人間が自分で考えることを止め
機械任せの未来がくると
予想しています
つまり
朝は何時に起きる
お昼ご飯は何を食べる
誰と結婚する
趣味は何にする
などなど
これらのことは
AIやバイオテクノロジーが
勝手に計算して
合理的な答えを導き出す
というような未来です
さすがに
これでは機械の言いなり
奴隷状態ですね
この奴隷から解放されるために
機械よりも自分のことを一番分かるように
自分自身を観察しなさいと
本書ではアドバイスをしてくれています
その一番の方法が
瞑想
なのです
本書では
足を組んで
目を閉じ
呼吸だけに意識を集中する
これを
毎日2時間
という提案がされています
瞑想した方ならわかると思いますが
呼吸だけに意識する
この時間がかなり長く感じます
ですので
やれたとしても3分
3分も持たないかもしれません・・・
私は自己啓発本大好き人間ですので
私の人生の主人公は私だ
決定権は私にある
なんてかっこいいこと
言ったりしますが
瞑想で
自分自身のことも
3分も思い通りにできないで
甘い!!
と言われそうです
世界的に成功している
ジョブスやザッカーバーグ、イチローなんかも
瞑想していると言われているので
やはり
効果は抜群なのでしょう
私も挑戦してみようと思います・・・・
まとめ
1 虚構・物語に踊らされるな
全ては虚構そう思って受け流すくらいの
余裕を持とう
2 自問自答せよ
自分の心と体は絶体に
ハッキングされてはいけない
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